ライティング教材では
だめなのか?
TAGAKIを日本語で表記すると「多書き」です。ですから英語をたくさん書くには違いないのですが、単語ばかり100回書くとか、自分が言いたいことに関係のない英文を文法理解のために10回書いておぼえる、というような「多書き」ではありません。
このTAGAKIでは、1つのレベルで違うトピックやテーマについて書いたら次のレベルに上がっていく、つまり、上へ上へと「多書き」ます。
BasicはTAGAKIシリーズのスタート教材で、英語学習の第一歩であるアルファベットから英語の発音と文字を自然につなげるフォニックスへと進み、これからTAGAKIで上へ上へと進んでいくための土台をしっかりとつくります。
Essentialには5つの段階がありますが、それぞれの段階で求められるメンタル面と英語面の目標はすごく違います。ですから、30回書いたら、勇気をもってボルダリング競技のように「えいっ!」と次の段階に上がってください。次のレベルにあがると、そこから見える景色が変わってきます。
Advancedには、より英語らしく考えて、書き、伝えるための3つの段階があります。Essentialでは到達できなかったレベルへあなたを引き上げ、シリーズを通して視野を広げて地球規模で物事を考えられるようになります。
英文和訳も、穴埋め問題も、単語の並べ替えも、文法的な書き換えも、「それを使って将来、自分のことを表現したり、自分の考えを表明したりするために学ぶ」という理由で学習者に課されるのですが、実際にはその問題を解くことに終始してしまい、結局のところ役に立たない場合がほとんどです。その証拠にたくさんのライティングの問題をやってきた日本人でも、「自分は英語が書ける」と思う人はごくわずかです。
また、これまでのライティングには常に「正解」というものがありましたが、この「正解」は文法的な正しさを判断しているにすぎません。英文ライティングというのは本来、まず始めに表現したい内容ありきで、文法的な正しさはその次にあるべきものです。
BasicはEssentialに向かう基礎トレーニングです。英語学習をゼロから始める子どもたちにはTAGAKI 10は難しいと感じるでしょう。そのためのTAGAKI Basicです。 Essentialは教材であり、英文ライティングのシステムです。このシリーズ1を通し英語の構成力・表現力を身に付け、引き出しを増やしてAdvancedでさらなる高みを目指します。 Advancedは3がキーワードです。そしてシリーズは全編英語になっています。でも大丈夫。平易で伝わる英語を選んであります。
いうならばBasicで英語の基礎力をビルドアップし、Essentialで書きながらライティングのコツをつかみ、Advancedでは書きながら視野を広げて地球規模でもの事を考えられるようになる。体系だったデザインの英語のライティング教材が、このTAGAKIです。 英語学習を超えて、自分を表現し、世界の人と共感共鳴するために英語で考えて、書いて、発信する、TAGAKIがあなたをもっと広く大きな世界へとの出会いになることを願っています。
Basicは英語学習の第一歩であるアルファベットからはじめ、英語の発音と文字を自然につなげるフォニックスへと進みます。アルファベットとフォニックスは日本語学習のいえばひらがな、漢字の学習のような基本の基です。この2冊を学ぶことでTAGAKIシリーズのスタート、つまりEssentialの10にチャレンジできる力を身につけられる教材としました。
お手本を見ながらではなく、記憶したものを書く、覚えたものを口に出して言うというプロセスを繰り返し、できる自分を構築し、自信につなげます。
TAGAKIはあなたがスタートしたいところからスタートできる自由な教材です。自分のレベルに応じて、上へ上へと進んでいけるようにデザインされています。
Essentialには5つの段階があり、それぞれ30のトピックがあるので、全部で150のトピックがあります。その内容は、世界中の誰もが知っている普遍的なトピックであり、また、自分というものをよりよく知ってもらうために「本心を語る」ためのトピックです。
英語を書くとなるとすごく高尚なことを書くとか、スピーチ原稿を書くとか、日記を書く、手紙を書く、メールを書くとか思いがちですが、そうではなく、ごく普通のトピックについて、自分はどう思っているのかを、考えて→書いて→伝える、というのがTAGAKIの趣旨です。つまり、話すために書く、他者に伝えるために書く、のですが、常に書いた内容を声にだして練習しておくということで、英語でごく自然に会話をするたけでなく、面接試験、スピーチ、プレゼンなどに必要なスキルも習得していく、ということです。
Advanced 1では身近なトピックについてとにかく3つの理由を考える。何事にも3つ考えられると相手を説得できるようになります。
Advanced2では世界193ヵ国を検索しながら一周します。聞いたことも見たこともない国も出てくるでしょう。世界を知らないと実感するのも良いことです。その国の文化、歴史などさまざまな観点で3good pointsを検索して書く。世界は素晴らしいことに溢れていることに気づくはずです。
Advanced3では今、地球が直面している環境・貧困・教育などの問題を解決るべく採択された17の持続可能な開発目標(SDGs)を知り、それを自国の問題としてとらえ、その解決策のためのアクションプランをたてるという3つステップを踏みます。
TAGAKIシリーズに新たな2冊が加わり、全部で10冊になりました。
極論ではありますが、英語嫌いはアルファベットやフォニックスの未習得が原因で起こることが多いと考えています。私はその学習者を救いたいと考え、TAGAKI Basicをつくりました。
今度の2冊は、TAGAKI10の前段階です。
1冊はアルファベットで、もう1冊はフォニックスです。たしかに英語学習をゼロから始める子どもたちにはTAGAKI 10は難しすぎます。そこで英語学習の第一歩であるアルファベットからはじめ、英語の発音と文字を自然につなげるフォニックスへと進み、この2冊をTAGAKIシリーズのスタート教材としました。
この2冊の3つのCan-do できたかな? は共通で、
1. 見て書けた
2.見ないで書けた
3.見ないで言えた
です。
1.では、書き写しをしますが、なぞり書きは最小限におさえ、左を見ながら、自分の力で右側に書きます。
2つ目は、書く内容は同じですが、見ないで書きます。不安な子供たちは最初は見ながら書くかもしれませんが、努力目標をあたえ、段々にできるようにしましょう。
そして最後は書いたものを見ないで言います。文字で確認したことを声で確認するという大切な活動です。
従来のなぞり書きでは身に付きづらかった文字認識力を認知機能強化トレーニングに着目して、お手本を見ながらなく、記憶したものをお手本を見ないで書く、覚えたものを口に出して言うというプロセスを繰り返し、できる自分を構築し、自信につなげる設計です。
この3つのCan-doをアルファベットとフォニックスの2冊で繰り返し練習すると、自己肯定感も高まり英語への苦手意識もなくなってくるでしょう。
TAGAKI 10はすぐそこにあります。安心して取り組めます。
“Ready, set, go!” スタートラインに立って、TAGAKIシリーズを始めましょう。
名誉会長 松香洋子
考える(=イメージする)→書く(=書き写す)→伝える(=覚える)のステップで学びます。